八ヶ岳で保護された黒ネコ:譲渡希望情報に掲載始まる

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八ヶ岳の最高峰・赤岳(2899㍍)で保護された黒ネコの「譲渡希望情報」が10日、長野県諏訪保健福祉事務所のホームページ(http://www.pref.nagano.lg.jp/suwaho/dobutsu/inuneko/joto.html)に掲載されました。12月10日を掲載期限として新しい飼い主を募集中です。

同事務所はこれまで黒ネコが飼いネコだったのではないかとして、本来の飼い主を探していました。数名が名乗り出たのですが、ネコの特徴が異なっていたために断念。譲渡希望情報を掲載することにしました。

同事務所は「黒ネコは健康状態は良く、攻撃性もないのですが、少し臆病で怖がり。ネコの飼養経験のある方を探しています」と話しています。野生化したネコなので人に慣れるのに時間がかかるようです。

「魔女の宅急便」の黒猫にちなんで「キキ」の愛称で呼ばれています。
「魔女の宅急便」の黒猫にちなんで「キキ」の愛称で呼ばれています。

八ヶ岳の赤岩の頭から「峰の松目」を望む

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深田久弥は「日本百名山」(新潮社)の中で、「八ヶ岳」について、『八ヶ岳という名はその頭の八つの峰から来ているというが、麓から仰いで、そんな八つを性格に数える人は誰もあるまい』と書き、それでも『詮索好きな人のために』と前置きして、八つの峰の名称を挙げている。

その中で八つ目に挙げているのが「峰の松目」です。地元では「峰の松目」を八峰に数える人はほとんどいないのに、なぜ深田があげたのか不思議です。

写真は、硫黄岳に登る途中の赤岩の頭から、「峰の松目」方向を眺めたもの。手前のシルエットの山容が「峰の松目」。深田が『放射線状の展望は、天下一品である』と書くように、八ヶ岳連峰からの展望はどこからでも天下一品のようです。

八ヶ岳連峰の赤岩の頭から峰の松目を望む。
八ヶ岳連峰の赤岩の頭から峰の松目を望む。

赤岳で保護された黒ネコ:まもなく2週間

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10日26日、八ヶ岳連峰の最高峰、赤岳(2899㍍)付近で保護された黒ネコ。愛称「キキ」(http://yazakick.com/?p=1163)は長野県諏訪保健福祉事務所で“療養中”ですが、保護されてからまもなく2週間が経過します。
保健所が犬などを保護した場合、全国の市町村では「こんな犬が保護されていますよ」という公示をしてから2~3日間で、その後の対応が決定されるのが平均的です。長野県の場合は、10日~2週間が保護期間の目安になっています。
「キキ」は当初、缶詰や柔らかい食べ物を主に口にしていたのですが、最近は乾燥した餌も食べるようになってきました。「だんだん元気を取り戻している」(同保健福祉事務所)ようです。人に慣れるために抱っこの練習も始めていますが、なかなか上手にできません。野生化していたネコが人と接することができるようになるにはどれくらいの時間が必要なのでしょうか?「キキ」大丈夫!?

だっこの練習中
だっこの練習中
黒ネコはこんなものを食べてます。
黒ネコはこんなものを食べてます。

横谷峡・大瀧神社の御神体は巨大な黒曜石

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大瀧神社の御神体は大きな黒曜石って知ってました? 「昭和16年遠く冷山より困難を極めながらも人馬により曳航した」と神社の説明書に記されています。

横谷峡にある大瀧神社。八ヶ岳から湧き出る渋川と王滝、乙女滝などの名瀑がつくる横谷峡は、山里からながめると全体が大きな瀧に見える。神社はその守り神。
横谷峡にある大瀧神社。八ヶ岳から湧き出る渋川と王滝、乙女滝などの名瀑がつくる横谷峡は、山里からながめると全体が大きな瀧に見える。神社はその守り神。

真っ赤に燃えさかる長円寺の楓

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茅野市街から赤岳・横岳の登山口となる美濃口に向かう途中にある長円寺。「一行寺楓」と呼ばれる十数本のカエデが見ごろを迎え、燃えさかるような赤色に染まっています。
真っ赤な紅葉というと京都が有名ですが、同寺のカエデは明治時代に京都東山から取り寄せられたといわれています。
長円寺は真言宗智山派の寺で、開山は約360年前の江戸時代の初め。近年は樹齢100年以上のカエデの紅葉の美しさで多くの人が訪れています。
境内には100体もの石仏観音があり、紅葉とのコントラストは感動的ですらあります。
見ごろは11月初旬、夕日が当たる午後3時半から同4時過ぎごろ。

真っ赤に燃え盛る長円寺のカエデと石仏百体観音
真っ赤に燃え盛る長円寺のカエデと石仏百体観音

赤岳で保護された黒ネコは元気?

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10月26日に八ヶ岳連峰の主峰・赤岳(2899㍍)で保護された黒猫は元気だろうか。5日、長野県諏訪保健福祉事務所に様子を見に行ってきました。
黒ネコは『特別室』のゲージの中で昼食を終え、食後の休息中。当初は動物舎にいたのですが、元気が良すぎる犬と一緒だったので静かな環境に移したということでした。同事務所の倉庫部屋のことを職員の皆さんは『特別室』と呼んでいます。
食品・生活衛生課の小木曽悦人課長に話を聞きました。赤岳展望荘のご主人に黒ネコの保護を依頼したのは、小木曽課長です。
課長によると、10月21日に登山者から「八ケ岳の高山にネコがいますよ」という連絡があった。翌22日、『赤岳に黒ネコが住んでいる』という地元紙の報道を見て、「これはいかん。八ヶ岳は厳冬期に入る。山小屋も閉まる。どうにか黒ネコを助けたい」。獣医師でもある小木曽課長は動物愛護の精神にあふれた方です。早速、赤岳展望荘の主人・藤森さんに連絡。「よし、任せてください。山小屋のスタッフで保護しますよ」と藤森さん。23日に赤岳の登り口にある美濃戸口までネコを運ぶゲージとキャットフードなどを届けました。山小屋の女性スタッフらがゲージを山頂に運び、保護作戦が始まりました。
課長は「どうか、やさしく捕まえてください」とお願いしたそうです。動物虐待に対しては厳しい課長です。
黒ネコは8月中旬ごろから山頂に近い赤岳山頂小屋と赤岳展望荘の間を住処としていました。藤森さんら二つの山小屋の皆さんは、黒ネコの保護に乗り出しました。キャットフードをまいたり、声をかけたり。少しずつ警戒心を解き、黒ネコがゲージに自ら入ったのは26日午前8時。保護作戦は4日間も続きました。「山小屋の皆さんのおかげです。繁忙期、山小屋の閉鎖時期にもかかわらず、保護していただき、心から感謝しています」と小木曽課長。
「キキ」「キキ!」と保健福祉事務所の皆さんは声をかけています。映画「魔女の宅急便」に登場する黒ネコの名前になぞらえているようです。
“キキ”は乳歯が2本抜けた後があることから、1歳前後とみられます。人間が触っても、威嚇をしないし、のどを嬉しそうに鳴らすことも。「飼い猫だったかもしれませんね」(課長)。
反響は大きく、全国から毛布や食べ物の差し入れに加え、「黒ネコを譲ってください」という要望が十数件寄せられています。
“キキ”の世話は、乳肉動物衛生係の3人の女性が担当。抱っこの練習も始めています。職員はポケットマネーでおいしい餌を買ってきたり、湯たんぽを持って来たり。マスコットのように可愛がっています。
小木曽課長は、飼い主が確認できなかった場合、「黒ネコの性格や適性を把握しながら、ふさわしい引き取り手を選びたい。家族の一員としてやさしく接してくれる方、最期まで大事にしてくれる方、室内で飼っていただける方にお願いしたいですね」。魔法のほうきに乗って、“キキ”が逃げてしまわないように……。

「魔女の宅急便」の黒猫にちなんで「キキ」の愛称で呼ばれていました。
「魔女の宅急便」の黒猫にちなんで「キキ」の愛称で呼ばれていました。
「やさしく接して、ゆっくり人に慣らしていますよ」と小木曽課長(右)と獣医師の渡辺さん
「やさしく接して、ゆっくり人に慣らしていますよ」と小木曽課長(右)と獣医師の渡辺さん

八ヶ岳の麓の紅葉と黒ネコ

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紅葉が八ヶ岳山麓におりてきました。4日は雲ひとつない青空が広がり、さわやかな日となりました。
さて、赤岳で保護された黒ネコはどこからやってきたのでしょうか? ネコは高山に登ることができるのでしょうか?
伊豆高原 ねこ博物館の館長、今泉忠明さんにファックスで質問書を送りました。今泉さんはイリオモテヤマネコの研究者として知られているネコ博士です。

紅葉が山麓に広がってきました。
紅葉が山麓に広がってきました。