八ヶ岳の「八峰」は?

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八ヶ岳の呼び名の由来はなんでしょうか。

山名が地誌や書物、絵図などに登場するのは江戸時代以降のことです。

享保18(1733)年の諏訪藩一村一限絵図には「八ヶ岳山」「阿弥陀岳」「赤岳」「あみ笠岳」「八ツケたけ」「八ヶ岳」という言葉が記されています。1894(明治27)年発行の「新選信濃地誌」では、「赤岳」「八が岳」が紹介されています。

実際、八ヶ岳には八つ以上の山々があります。江戸や明治の人たちは、多くの峰が連なる山景を「たくさん」という意味を込め「八つ」と表現したのでしょう。八甲田山の「八」も「多く」を意味し、同時に末広がりの「八」でめでたさを表しているそうです。

とはいえ、八峰にもこだわりたい。「日本百名山」の深田久弥は、編笠岳、西岳、権現岳、阿弥陀岳、赤岳、横岳、硫黄岳、峰ノ松目を八峰としていますが、地元の多くは、峰ノ松目の代わりに「天狗岳」を入れます。また、西岳と峰ノ松目の代わりに「天狗岳」と「北横岳」を入れる場合もあります。

「山、自分を見つめて歩くこと」。黒百合ヒュッテの二代目主人、米川正利さんの言葉です。登山者がそれぞれに自分を見つめて歩き、八峰を見つけてもらうのが一番いいのかもしれません。

蓼科山山頂から望んだ八ヶ岳連峰。右から、西岳、編笠岳、権現岳、阿弥陀岳、赤岳、横岳、硫黄岳、天狗岳。
蓼科山山頂から望んだ八ヶ岳連峰。右から、西岳、編笠岳、権現岳、阿弥陀岳、赤岳、横岳、硫黄岳、天狗岳。

霧ヶ峰の二ホンジカ調査:2013年山火事以降、増えている?

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長野県環境保全研究所と同県霧ヶ峰自然保護センターが10月から11月にかけて、霧ヶ峰の秋の二ホンジカ出現状況調査を実施しました。この調査はライトセンサスと呼ばれるもの。日暮れから約2時間ほどかけて車をゆっくりと走らせながら、ライト(灯り)で左右を照らし光るシカの目の数から頭数を把握する。2004年から毎年、春と秋に行われています。

今回の秋調査は、10月22、28日と11月5、12日の計4回実施。茅野市の大門峠から諏訪市の強清水までの約16㌔と、踊場湿原から八島ケ原湿原までの約10㌔の2か所の道路で行われました。調査結果によると、それぞれの実施日に確認されたシカの数は、123頭、128頭、99頭、128頭で平均120頭でした。

これまでの傾向を見てみると、2004年秋調査で24頭だったものが年々増加。2012年秋調査で初めて100頭を上回る112頭を確認。その後は、2013年秋147頭、2014年春226頭、同年秋79頭、2015年春129頭と増加傾向は続いています。

同研究所は「2013年4月の霧ヶ峰火災の後、特に確認数が増えている傾向があります。シカの食草が増えたのか、生態系がかわったのかなど、火災との関連を調べる必要があるかもしれません」と話しています。

ところで、八ヶ岳連峰の二ホンジカはどうなのでしょう。車を走らせることはできないのでこの方法での調査は来出ません。が、林野庁の中部森林管理局が調査をしているようですので、また報告をさせていただきます。

八ヶ岳連峰の二ホンジカも増えているようです。
八ヶ岳連峰の二ホンジカも増えているようです。

上諏訪で「そと呑み」イベント:500円で飲み物とワンプレート 19日まで

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諏訪市の若手飲食店経営者でつくる「諏訪を元気にする飲食店の会」は15日から、「諏訪街なか 大感謝祭 その呑み~」イベントを開催しています。

ワンコイン(500円)で飲み物と料理のセットが楽しめる。26店舗が参加。今年で10回目。街に繰り出して飲食を楽しんでほしいという願いを込めたイベントで街の活性化につなげたい考え。

それぞれの店が工夫を凝らしたワンプレートを提供。年々、豪華になっています。19日まで。

http://sotonomi.com/

和のみせ 湖洛
和のみせ 湖洛
居食酒屋 朱珠
居食酒屋 朱珠

カフェバル バーニ

焼き鳥酒房 鳥せん
焼き鳥酒房 鳥せん

赤岳の黒ネコを保護した展望荘主人のお話

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八ヶ岳の最高峰、赤岳(2899㍍)で黒ネコを保護した赤岳展望荘(2722㍍)のご主人、藤森周二さんにお話をうかがいました。

藤森さんによると、黒ネコは8月初旬に山頂付近に姿を見せたそうです。行動のパターンがほぼ決まっていて、正午ごろには赤岳山頂に近い山頂山荘に現れた。登山者がちょうど登頂を終え、昼食をとる時間が分かっていたようで、登山者から食べ物をもらい飢えをしのいでいたようです。夜になると、山頂から赤岳展望荘におりてきました。標高差は約177㍍。人間が登ると約30分ほどかかりますが、ネコはもっと早く上り下りするそうです。展望荘には寒さをしのぐ場所があるため、黒ネコは上り下りを日課としていたようです。

それでも食べ物は足りなかったようで、ネズミや岩ヒバリ、ホシガラスを捕まえた形跡がありました。黒ネコを保護したのは、10月26日の朝。前日が寒い日だったので、暖をとることができるように小屋の一部の扉を開けておいたところ、黒ネコが室内に避難してきたため保護することができたということでした。

藤森さんは「5年ほど前には、ペルシャネコ風の白ネコが現れたことがありましたが、白ネコは雪が降った後に山を下りていく足跡がありました。きっと下山したのでしょう。今回の黒ネコは下山の気配がなく心配していました。早く、引き取り手が決まってほしいですね」と話していました。

昼には赤岳頂上山荘周辺に姿を見せた黒ネコ=赤岳山頂山荘提供
昼には赤岳頂上山荘周辺に姿を見せた黒ネコ=赤岳山頂山荘提供
赤岳展望荘(左手前)と赤岳頂上山荘(上)
赤岳展望荘(左手前)と赤岳頂上山荘(上)

赤岳で保護された黒ネコ:新たな飼い主決まらず

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八ヶ岳の最高峰、赤岳(2899㍍)で保護された黒ネコ(愛称キキ)が運び込まれた長野県諏訪保健福祉事務所は10日から、新たな飼い主を募集していますが、まだキキの譲渡先は決まっていません。

同事務所によると、13日までに5~6人の引き取り希望者があった。しかし、たくさんのネコを保護していることもあり、いずれの皆さんもキキよりも幼いネコを選ばれたようです。

キキは1歳前後とみられています。ネコの1歳は人間の成人に当たるということです。同事務所は「時間はかかりそうですが、粘り強く引き取り手を探します」と話しています。

赤岳でキキを保護した赤岳展望荘の女将さんは「保護するまでずっとつきっきりでしたので、我が家の一員にしたいくらいですが、犬を飼っているので……。早く新しい家族を見つけてほしいですね」と心配していました。

横谷峡の大滝

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横谷峡の大滝の紅葉は色あせはじめ、そろそろ終わり。

紅葉は諏訪盆地の市街地へとおりてきています。

見ごろを迎えているのは、以前紹介した長円寺(茅野市)、高島城址公園(諏訪市)、出早公園(岡谷市)などです。

横谷峡の大滝
横谷峡の大滝
諏訪湖に近い諏訪市の高島城址。紅葉狩りももうすぐ終わり。
諏訪湖に近い諏訪市の高島城址。紅葉狩りももうすぐ終わり。

冬の新スポーツ「スノードライブ」。八ヶ岳から誕生!?

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北八ヶ岳の蓼科山への登り口にある白樺湖(茅野市北山)で今冬、雪の上をすべる新しいスポーツが誕生しそうです。

スキーの板の上の座席に乗って、雪の上を走る。体重を移動することで右左に曲がったり、ブレーキをかけたり……スキーでもない。ソリでも、スノーボードでもない。新感覚のスポーツ。その名は「スノードライブ」といいます。

白樺湖で旅館を経営するプロスキーヤーの北澤澤登さんが開発しました。8年ほど前から新たな雪のスポーツを模索していきたそうです。「安心、安全、快適な新感覚のスポーツです。子どもからお年寄りまで1時間ほどの練習でシュプールを描くことができます」と北澤さん。「スキーやスノーボードとは違う、新たな顧客の開拓や地域産業の活性化につなげたい」とも。

持ってみるととっても軽い。重さは約3㌔。座席に腰かけてみる。クッションが効いていて心地よい座り。「スノードライブ」は白樺湖ロイヤルヒルスキー場で唯一、体験できるそうです。

今年の冬、北八ヶ岳で新スポーツを体験してみてはいかがでしょう。

この冬に本格始動する新しい雪上スポーツ「スノードライブ」。
この冬に本格始動する新しい雪上スポーツ「スノードライブ」。
1時間ほどの練習で楽しく滑ることができるようになるという。
1時間ほどの練習で楽しく滑ることができるようになるという。