赤岳山頂で黒ネコを保護。ネコは山に登るのか?
先日(10月26日)、八ヶ岳連峰の赤岳(2899㍍)に今年の夏ごろから住みついていたとみられる黒ネコが山小屋関係者によって保護されました。
現在、諏訪市の県諏訪保健福祉事務所に保護されています。飼い主が出てくるまで約2週間保護して、飼い主が見つからない場合は、引き取り手を探すということです。
このネコは雑種の雄ということで、まだ若く健康状態は良好というこです。8月中旬ごろから目撃者が現れ、登山者から食べ物をもらうなどして生活していたようです。冬が近づき、同保事務所が山小屋にゲージを提供して保護と依頼。頂上山荘と展望荘の人たちがネコを捕獲し、ゲージに入れて下山したということです。
それにしても、黒ネコはどうやって高山まで登ったのでしょうか。安曇野市穂高北穂高の養護学校教諭、岡田裕さんの飼い猫ミケが数々の登山に挑む様子が岡田さん著の「山登りねこ、ミケ 60の山頂に立ったオスの三毛猫」(日本機関紙出版センター)で紹介されていますが、ミケの最高峰登頂記録は2223㍍。保護されたこの黒ネコは、登頂記録を破ったことになります。
東京多摩動物公園に聞いてみました。すると、「保護されたネコは愛玩動物ですので、動物園に専門家はいません。よくわかりせん」ということでした。
八ヶ岳ガイド本「グリンポ」好評発売中
東京・新宿の新宿紀伊国屋で八ヶ岳通信編集の八ヶ岳ガイド本「グリンポ」を見つけました。
グリンポとは、エスペラント語で「登る」の意。緑の中を歩く「緑歩」にもかけています。
東京編集ではなく、地元編集の本です。皆さん、どうか手に取ってみてくださいね。
八ヶ岳山麓で生活していると、東京の書店でホントーに「グリンポ」を販売しているのかと心配になり、上京した際にいくつかの書店をのぞいてみました。
新宿では新宿紀伊国屋に足を運びました。ところが、1階のスポーツ関連本の書棚に見当たらず、「なんでだろー」。7階まで上がり、登山のコーナーを見てみると、「ありました」「ありました」。紀伊国屋さん、1階にも置いてほしいなー!
「グリンポ」を購入するなら、上まで「登れ」ってことでしょうか。皆さん一緒に、「グリンポしましょう」。
「杜鵑峡」(とけんきょう)の紅葉
蓼科山:消えた方位盤の行方
昨日、蓼科山山頂に設置されていた方位盤がなくなってしまったことをお知らせしました。
方位盤には、山頂から眺望できる山々の名前が記してあり、登山者に利用されていました。
一体、どこに行ってしまったのでしょうか?
蓼科山頂ヒュッテによりますと、真鍮製の方位盤とコンクリート製の台座とをつなぐ部分が腐食。今年7月ごろに接着部分がはがれてしまい、「強い風にあおられて、方位盤が飛んで行き登山者がけがをすることがないように回収しました」ということでした。方位盤は現在、蓼科山頂ヒュッテに保管されています。
ただ、新たな課題も浮上。どこが修理をするのか決まらずにいるというのです。
方位盤をじっくり見てみますと、1960年に望月町の中野組が施工したことが記されています。しかし、中野組という会社は現在ありません。
方位盤の中央には「長野県観光課」と彫られていますが、山小屋によりますと「県に修理を打診したところ、方位盤は登山の備品ではないので……」と腰が重いそうです。
蓼科山山頂は茅野市と立科町にまたがっています。茅野市は「登山の案内板は作っていますが、方位盤ですか。観光課の予算ってことでしょうか」と戸惑い気味。山小屋は「どなたか寄贈していただけるような方はいないでしょうか」。
蓼科山山頂の方位盤(山名盤)が消えた!
蓼科山の山頂に設置されていた山名を記した方位盤が消えた。
盗難にあったのか、はたまた、強風に吹き飛ばされたのだろうか。
蓼科山の標高は2530㍍。蓼科山七合目から山頂まで歩いて約3時間、標高差は800㍍ほど。方位盤をリックに忍ばせ、運ぶ方位盤マニアもいないだろうに。
方位盤は、白樺湖や霧ヶ峰を見下ろす山頂南側に設置されていました。円錐形のコンクリートの台座に、実際に計測していないのでだいたいの大きさですが、直径約50㌢の真鍮製の円盤が載っていました。登山者に愛され、方位盤とのツーショット写真を撮影した人も多かったでしょう。
6月28日に登頂した際、方位盤は確かにありました。ところが、10月25日にはコンクリートの台座だけのみすぼらしい姿でした。ある登山者は「夏にはあった気がする」ということでした。一体、どこにいってしまったのでしょうか?
調べててみた結果は明日、報告します。
硫黄岳山頂付近から富士山は見えるだろうか?
答えは写真の通り、富士山を見ることができます。
硫黄岳(2760㍍)の山頂に立つと、東側に横岳、赤岳、阿弥陀岳が肩を並べた勇壮な姿を望むことができるのは、皆さんご存知の通り。
しかし、残念ながらこれら三岳の雄姿が大きな壁となって富士山の姿が見えません。
そこで、山頂付近から富士山を望めるポイントはないか探してみました。
大迫力の爆裂火口の淵に沿って、佐久側に進み、「行き止まり」と記されたところまで足を伸ばすと、富士山が顔を出してくれます。
そのポイントからは、富士山、八ヶ岳の横岳、赤岳、中岳、阿弥陀岳。中岳の向こうに権現岳。さらにその向こう側に南アルプスの甲斐駒ケ岳、北岳などを見ることが来ました。
天候に恵まれれば、男勝りの南八ヶ岳と、淑女のような富士山の対照的な山容をじっくり味わうことができます。