硫黄岳への登り口・桜平の駐車場整備へ

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八ヶ岳連峰の硫黄岳や根石岳、天狗岳などへの登り口となる桜平の駐車場を茅野市が整備することになりました。

桜平には約40台ほどの駐車スペースがありますが、春夏の登山シーズンともなると県外車でいっぱい。茅野市街から桜平につながる道路、というより山道は市道になっているものの未舗装で、登山者が乗り付けた車が数珠つなぎになり、登山ファンをがっかりさせることもしばしばありました。

そこで、茅野市は登山観光資源をしっかり整備しようと考え、来年度に駐車場をつくることにしたようです。

夏シーズン、桜平付近の道路は車がひしめく。
夏シーズン、桜平付近の道路は車がひしめく。

 

 

小津監督ゆかりの蓼科高原に原節子さんの面影

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女優の原節子さんが亡くなりました。今年9月に肺炎のため死去、享年95歳でした。昭和の日本を代表する女優・原節子は、八ヶ岳山麓にある蓼科高原と縁があります。

原節子は映画監督・小津安二郎の作品に多数出演。小津晩年の作品シナリオは蓼科高原の別荘「無藝荘」で書かれました。脚本家の野田高梧とのコンビで「東京暮色」以降のすべての作品は蓼科生まれです。原節子は、「東京暮色」のほか「秋日和」「小早川家の秋」に出演しています。

小津と野田の功績を顕彰した碑が蓼科高原のプール平にあります。1973年11月、小津に師事した映画監督、井上和男の音頭で建立されました。碑の裏側には、寄付者の名前が刻まれています。伊丹十三、今村昌平、木下恵介、新藤兼人、中井貴一、宮川一夫、山田洋次……。その先頭に「会田昌江」の名を見つけました。原節子の本名です。

「私? 私はこれでいいの。このままよ。このままが一番いいと思うの」。映画「小早川家の秋」は原節子のこの科白で終わります。蓼科高原には「年をとらないことに決めた」(「東京物語」)原節子さんがそのままに生きています。合掌。

寄付者の一番初めに「会田昌江」の名前が刻まれている。
寄付者の一番初めに「会田昌江」の名前が刻まれている。
小津監督と脚本家野田氏を顕彰した碑
小津監督と脚本家野田氏を顕彰した碑
蓼科の万葉堂に飾られている原節子さんのポスター。
蓼科の万葉堂に飾られている原節子さんのポスター。

八ヶ岳連峰に雪:夏沢鉱泉は5㌢ほど

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八ヶ岳連峰は25日夜から26日未明にかけて雨が雪に変わり、例年に比べ少し遅い冬景色。夏沢鉱泉では5㌢ほどの雪が降りました。山小屋のスタッフによると、26日朝にはみぞれ交じりの雨となったため、「雪が積もるという雰囲気ではないですね」ということです。桜平の雪は同日昼ごろには溶けてなくなっていました。

一方、黒百合ヒュッテでは、⒛㌢ほどの積雪があったということです。

雪化粧した夏沢鉱泉
雪化粧した夏沢鉱泉

赤岳で保護された黒ネコ:キキ、おおいに太る

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八ヶ岳連峰の主峰・赤岳(2899㍍)で保護された黒ネコ、愛称“キキ”を25日、長野県諏訪保健福祉事務所(諏訪市)に訪ねました。10月26日に保護された時は、あばら骨が浮き出ていたキキ。いまでは背中に脂肪がついて元気いっぱい、仔ネコたちと仲良く過ごしていました。また、“キキ効果”で「ネコを譲ってほしい」という人たちが増え、同事務所のネコたちの新しい引き取り手が次々誕生しています。ただ、キキの譲渡先は決まっていません。

キキは、黒い仔ネコと三毛猫と一緒のゲージの中の段ボール部屋で昼寝中でした。世話役の松本由加里さんによると、女性が来ると顔を出すのですが、男性には興味がないようで段ボールの中から出てきません。ネコは1日に10回に分けて食事をします。キキもしっかり食事をし、その後は仔ネコたちと遊びます。手で触れても威嚇することもなく、すっかり人に慣れました。ネコ3匹、イヌ3匹を飼っているという松本さんは「動物セレピーってご存知ですか。生き物は人を元気にします。早く、キキの新しい家族が決まってほしい。きっと、皆さん、元気になりますよ」と話していました。

どれがキキ?
どれがキキ?
10月28日初めてのだっこ。松本さんに抱かれて嬉しそう。
10月28日初めてのだっこ。松本さんに抱かれて嬉しそう。

八ヶ岳山麓のうまい蕎麦:黙坊の「もりそば」

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ご主人の柳澤憲司さんが旨い蕎麦を求めてあちこち回り、行きついた蕎麦を提供してくれる。茅野市北山蓼科のプール平にある手打ち蕎麦「黙坊」。八ヶ岳山麓の北の端にある蓼科山からの湧水と山麓で育ったそば粉を使う。黙坊は土産物店「万葉堂」の中にあり、万葉堂は、映画監督の今村昌平が蓼科の別荘で映画「黒い雨」のシナリオ執筆中に連絡場所として使ったところ。別荘住まいの常連も多く、その日の蕎麦がなくなると閉店になってしまうほど、旨い。

蓼科プール平のある「黙坊」。栃ノ木の一枚板のカウンターで蕎麦をいただく。
蓼科プール平のある「黙坊」。栃ノ木の一枚板のカウンターで蕎麦をいただく。