八ヶ岳連峰の主峰・赤岳(2899㍍)で保護された黒ネコ、愛称“キキ”を25日、長野県諏訪保健福祉事務所(諏訪市)に訪ねました。10月26日に保護された時は、あばら骨が浮き出ていたキキ。いまでは背中に脂肪がついて元気いっぱい、仔ネコたちと仲良く過ごしていました。また、“キキ効果”で「ネコを譲ってほしい」という人たちが増え、同事務所のネコたちの新しい引き取り手が次々誕生しています。ただ、キキの譲渡先は決まっていません。
キキは、黒い仔ネコと三毛猫と一緒のゲージの中の段ボール部屋で昼寝中でした。世話役の松本由加里さんによると、女性が来ると顔を出すのですが、男性には興味がないようで段ボールの中から出てきません。ネコは1日に10回に分けて食事をします。キキもしっかり食事をし、その後は仔ネコたちと遊びます。手で触れても威嚇することもなく、すっかり人に慣れました。ネコ3匹、イヌ3匹を飼っているという松本さんは「動物セレピーってご存知ですか。生き物は人を元気にします。早く、キキの新しい家族が決まってほしい。きっと、皆さん、元気になりますよ」と話していました。

