蓼科山:消えた方位盤の行方

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昨日、蓼科山山頂に設置されていた方位盤がなくなってしまったことをお知らせしました。
方位盤には、山頂から眺望できる山々の名前が記してあり、登山者に利用されていました。
一体、どこに行ってしまったのでしょうか?
蓼科山頂ヒュッテによりますと、真鍮製の方位盤とコンクリート製の台座とをつなぐ部分が腐食。今年7月ごろに接着部分がはがれてしまい、「強い風にあおられて、方位盤が飛んで行き登山者がけがをすることがないように回収しました」ということでした。方位盤は現在、蓼科山頂ヒュッテに保管されています。
ただ、新たな課題も浮上。どこが修理をするのか決まらずにいるというのです。
方位盤をじっくり見てみますと、1960年に望月町の中野組が施工したことが記されています。しかし、中野組という会社は現在ありません。
方位盤の中央には「長野県観光課」と彫られていますが、山小屋によりますと「県に修理を打診したところ、方位盤は登山の備品ではないので……」と腰が重いそうです。
蓼科山山頂は茅野市と立科町にまたがっています。茅野市は「登山の案内板は作っていますが、方位盤ですか。観光課の予算ってことでしょうか」と戸惑い気味。山小屋は「どなたか寄贈していただけるような方はいないでしょうか」。

蓼科山山頂にある台座が壊れかけている方位盤(今年6月)
蓼科山山頂にある台座が壊れかけている方位盤(今年6月)

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