
4月1日、八ヶ岳山麓は雪景色となりました。気象庁が東京都心のソメイヨシノの開花宣言を出したのは、3月21日。平年に比べ5日早く、都心としては2008年以来、9年ぶりに全国で最も早い開花宣言になったと発表しましたが、八ヶ岳をのぞむサクラの開花はまだまだのようです。
長野県内のサクラの名所である伊那市高遠町の高遠城址公園では1日、雪の中でさくら祭りが開幕しました。気象庁によりますと、タカトウコヒガンザクラの開花は前年より1週間ほど遅い11日、満開は18日と予想しています。
■寅さんとサクラ①
ところで、サクラと言えば、映画「男はつらいよ」でおなじみの寅さんを思い出します。
「私、生まれも育ちも葛飾・柴又です。帝釈天で産湯を使い、姓は車、名は寅次郎。人呼んでフーテンの寅と発します」の寅さんです。寅さんは、サクラの花とは深い関係にあります。「男はつらいよ」は、特別編を含め49作品が作られました。それらの映画のタイトルにはたくさんの花が登場します。
「寅次郎忘れな草」(第11作)、「寅次郎ハイビスカスの花」(第25作)、「寅次郎あじさいの恋」(第29作)、「寅次郎紅の花」(第48作)……という具合です。しかし、数ある花の中で寅さんが最も恋い焦がれた花は、やっぱり「サクラ」だったのではないでしょうか。
どうしてかというと、記念すべき第1作は、サクラの花のクローズ・アップから始まりますからね。東京にお住まいの方々は、葛飾柴又を歩きながら、“寅さんザクラ”の花見に出かけられたらいかがでしょうか?
“寅さんザクラ”はどこにあるのか? その答えは、次回で紹介します。