八ヶ岳連峰:蓼科高原はサクラの代わりに雪の花咲く

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蓼科山聖光寺=蓼科高原
蓼科山聖光寺=蓼科高原

◆蓼科で白銀のサクラ咲く

北八ヶ岳に広がる蓼科高原は3日午後からの雪で再び冬景色になりました。

蓼科湖にほど近い蓼科山聖光寺は日本で一番遅く花開くソメイヨシノの名所として知られていますが、サクラの木々には雪が舞い降りて白銀のサクラが花盛りとなりました。

ちなみに蓼科山聖光寺のソメイヨシノの満開時期は、例年、5月の連休中となります。今年は、各地のサクラの開花時期が遅いのでどうなるのでしょうか?

◆「寅さんサクラ」は水元公園のソメイヨシノ

さて、話は東京は葛飾柴又に飛びます。

先日の宿題、「寅さんサクラ」はどこにあるのでしょう。答えは、東京都葛飾区の「水元公園」です。

映画「男はつらいよ」には、サクラにまつわるエピソードがたくさん詰まっていますが、シリーズの位の一番に登場するサクラが水元公園のサクラなのです。

第一作(1969年8月、監督:山田洋次、マドンナ:水本幸子)の冒頭シーンは、葛飾柴又の何気ない風景からはじまります。

スクリーンいっっぱいに水元公園のソメイヨシノのクローズ・アップ。次いで、江戸川沿いの道路に降り落ちたピンクの花びら。サクラの木から江戸川を俯瞰した光景と続き、柴又の参道が映ります。そこに、重なるのが、寅さんのナレーションです。ついでですから、そのナレーションを紹介します。

◆「男はつらいよ」冒頭のナレーション

 懐かしい葛飾のサクラが今年も咲いております。

 思い起こせば⒛年前、つまれねえことでおやじと大喧嘩

 頭を血の出るほどぶん殴られて

 そのままぷいっととうちをおん出て

 もう一生帰らねえ覚悟でおりましたものの

 花の咲くころになると決まって思い出すのは故郷のこと

 ガキの時分はなたれ仲間を相手に

 暴れ回った水元公園や江戸川の土手や帝釈様の境内のことでございました。

 風の便りにふた親も秀才の兄貴も死んじまって

 今たった一人の妹だけが

 生きていることは知っておりましたが

 どうしても帰る気になれず

 今日の今日までこうしてこうして

 ごぶさたに打ち過ぎてしまいました。

 今、江戸川の土手に立って生まれ故郷を眺めておりますと

 何やら胸の奥がぽっぽとほてってくるような気がいたします。

 そうです。私の生まれ故郷と申しますのは葛飾の柴又でございます。

◆サクラが「男はつらいよ」のモチーフ!?

つまらないことで父親と喧嘩をして家を飛び出した寅さん。テキヤとして全国を歩き回り、サクラの花が咲くころに郷愁に誘われ、20年ぶりに故郷に帰ってくる……「男はつらいよ」シリーズは、寅さんの心の風景から始まります。サクラから連想されるあれこれが、「男はつらいよ」のモチーフになっているのではないでしょうか。

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