日本を代表する映画監督、小津安二郎(1903~1963)が散策時に好んで通った蓼科高原(茅野市)にある「一本桜」が満開を迎えています。
標高約1350㍍にあるヤマザクラ。樹齢100年ほどと見られる古木のため、ピンクの花をけなげに咲かせるほどですが、昭和のなつかしさを醸し出すような趣があります。
古木の背景には、蓼科山が望め、小津はこの場所で映画の構想を練ったといわれ、1956年の映画「早春」の題名はこの場所で決まったといいます。蓼科観光協会と茅野市は小津の散策していたルートを「小津の散歩道」として整備しています。
