北横岳に行こう!

北八ヶ岳は、深緑の森と呼ばれます。急峻な山岳風景を持つ南八ヶ岳とは異なり、シラビソなどの針葉樹の森や苔の原生林が多く、宮崎駿監督の映画「もののけ姫」で描かれた神秘的な森のイメージです。北八ヶ岳の魅力を存分に味わうのであれば、ひとつは北八ヶ岳ロープウェイが拠点。ロープウェイを利用すれば、北横岳、縞枯山、茶臼山への登山を楽しむことができます。この日はあいにくの雨模様でしたので、ロープウェイから北横岳へ。しずくに輝く深緑の森を散策しました。

グリンポVOL1より
グリンポVOL1より

北八ヶ岳ロープウェイの山麓駅から山頂駅まではわずか7分。山頂駅を出ると、眼前には溶岩台地の坪庭が広っています。散策コースが整備されていて、左手に歩けば目指す北横岳、右手に行けば縞枯山や茶臼山、麦草峠へと通じます。

坪庭を時計回りに左に進む。雨足が激しくなってきたので、第一休憩所でカッパを羽織りました。第二休憩所を経て、北横岳への登山道入り口は左手。しばらく溶岩台地の中を歩きます。霧がすばやく流れて、空気が冷たくおいしい。「山を歩いて、新鮮な空気を胸いっぱいにする」。元気になるための山歩きの極意です。

やがて、山腹を右に回り込むようにシラビソの森の中を登ります。勾配も厳しくなり、足元がピリピリ。汗が吹き出し始めた頃、右は三ツ岳、左は北横岳の分岐に。左に進んで北横岳ヒユッテに到着、ほっとひといき。山小屋を後にしたら、しばらくは急登。北横岳の南峰に到着しました。天気が良ければ、八ヶ岳連峰が見渡せるのですが、この日は雨のカーテン。ああ残念。5分先の北峰に向かてラストスパート。山頂には東京からの若いグループが記念撮影で盛り上がっていました。

帰りはロープウェイからの復路。途中、北横岳ヒュッテから左へ約5分の距離にある七ツ池を往復し、坪庭からは縞枯山荘に立ち寄りました。所要3時間ほどの山歩き。雨の中でも、登山初心者が深緑の森を楽しむことができるのが、北八ヶ岳の魅力ですね。

 <コースと所要時間>歩行時間3時間

山頂駅(1時間)北横岳ヒュッテ(25分)南峰(5分)北横岳北峰(⒛分)北横岳ヒュッテ(5分)七ツ池(40分)坪庭(10分)縞枯山荘(15分)山頂駅

<アクセス>

JR中央線・茅野駅⇒北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅 アルピコ交通バスで約50

中央道諏訪インターから車で約40分(25キロ)

北八ヶ岳ロープウェイには約600台の無料駐車場

<情報>

茅野市観光協会 ☎0266-73-8550

アルピコ交通バス ☎0267-88-3956

北八ヶ岳ロープウェイ ☎0266-72-7455

北横岳ヒュッテ ☎090-7710-2889(現地電話)

縞枯山荘 ☎0266-67-5100